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鋳物をめぐる言葉

 22日(土)の中国新聞の朝刊に道面雅量記者による映画評が掲載されたお陰で、今週末の来場者数にも好影響が出た様子です。高齢の方々に与える影響力はやはりインターネットより新聞という印象です。道面さん、有難うございました。

 ところで、映画評の中で溶けた金属を「湯」と呼ぶことに言及されていますが、他にも鋳物の世界独特の言葉がたくさんあります。

 パンフの文章でも使われていますが、鋳物を作ることを「鋳物を吹く」と言います。こしきやキュポラの操業を「吹きをする」という言い方をしてきたためでしょう。送風をする必要がない電気炉が主流の時代になっても、こんな言葉が生きているのが興味深いです。昔、バブル期に、鋳物で有名な埼玉県川口市で次のような川柳が読まれました。

 百億の 土地で五億の 鋳物吹く

 さすがに当時より地価は随分下がったでしょうが、真黒になって苦労して市街地で単価の安い鋳物を作るよりも、工場を潰して他の土地利用をした方が儲かるという風潮は、この時期に決定的になったように見えます。

 他に鋳物独特の言葉としては、「手込め」(てごめ)という言葉があります。これは映画とパンフの図解でも描写されたように手で造型する方法で、自動車の小物量産部品を作るラインで描写されていた方法は「機械込め」とか「マシン込め」とか言ったりします。一般的に自硬性フラン砂を使う造型は手込めが多く、水分を含んだ山砂や合成砂を使う生型(なまがた)の造型は機械込めが主流となっています。

 だから、鋳物のことを御存知ない人たちの中で鋳物屋さんたちが、「ウチは、てごめばかりしている」と話してたら、周囲の人はギョッとするかもしれませんが、そういう意味だと思ってやって下さい。

 此の度もくだらぬ話で失礼しました。まだ、映画を御覧になっていない方、是非、横川シネマまで足をお運び下さいませ。
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Author:tokioikomu
ドキュメンタリー映画『時を鋳込む』(青原さとし監督、広島県鋳物工業協同組合製作)の企画に携わった者です。1人でも多くの方々がこの作品を鑑賞することを祈っています。

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